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2009年9月の記事

北京で暮らす猫Ⅱ 30. 語気を強めて……

 京のごきぶりは小型だと思っていた。薄茶色で2センチ程度の、北海道でごくたまに見かける、あの程度だと思っていた。先日までは。

 ところが、恒例行事の「ごきぶり撲滅運動二日間」に先だって、1週間に5匹も見てしまったのだ。しかも、てかてかした焦げ茶の、5センチはあろうかという代物だ。

 その5匹のうち、最後の一匹を見た現場は凄惨だった。仕事から帰ってめがねを外し、気持ちよく顔を洗って、やれやれ、と、寝室に着替えに行くと、青いベッドカバーの上に、何か茶色で、照りのあるものが乗っているではないか。

「……」

まさか、と思った。

「ぎゃーーーー!!!」

それはこきぶりのバラバラ死体だったのだ! めがねをかけていなかったのがせめてもの幸いだった。そして、かけていなくても大体のことは分かる程度の視力があったのも幸いだった。そのままベッドにころがっていたらと思うと、いや、想像はやめよう。

めがねをかけて、掃除機を準備して、恐る恐る寝室に戻る。まちがいない、ゴキのパーツである。パ○ソニックの強力な掃除機でゴゴゴーッと吸い取る。パイプをカラカラ通る感触がわずかに手に伝わってくるのが不気味だ。

ベッドカバーは目の粗いコットンなので、ゴキのパーツ、のようなものは、ひっかかるのであった。必死で吸い取ろうとするが、なかなかきれいに取れない。ううううう。不気味なのを我慢して、粘り強く吸い取る。その後、掛け布団の端をめくったらまたパーツが出てきたときは、タマを放逐してやろうかという衝動にかられそうになるほどだった。

全て吸い取った、と納得した段階で、今度は人体に無害とうったっている消毒剤をスプレーする。トレードマークはウサギ、なぜか桃の香りだ。気休めかもしれないし、そうではないかもしれないが、思いついたことは全てやった。

そして、パーツがあった布団の端から半分よりこっちに寝た。緊張して眠れない。翌日の仕事は寝不足と不安(「またタマが『おみやげ』をもってきていたらどうしよう」)で、なにがなんだかわからないうちに過ぎた。

タマ、もうゴキを連れてきちゃだめだよ。語気を強めてこんこんと諭す、情けない飼い主であった。☆

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 写真は、くだんのベッドカバーと、そこに無邪気に乗っているタマ。現在、このカバーはすでに外してある。

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北京で暮らす猫Ⅱ 29.遊んだら寝ます。

 ッドを買ってもそこで寝てくれない、という話は以前書いた。ではどこで寝るかというと、一番のお気に入りは本棚の上の箱の中、ついで一人がけソファーの上(来客があると、先んじて座ってしまう)、人類用のベッドの端といった順番だ。

 ただ、このほかに、タマにとって特別な思い入れのあるらしき場所がある。

 本棚の上だ。

 ここは、毛づくろいから、人類の観察、沈思黙考、避難、そして仮眠と、諸々の用途に用いられる。そこに上れるように設けたた小さなキャットタワーと段ボールの階段の途中で寝ることもあるが、やはり部屋全体を見渡せる高いところが一番のようだ。ものの本によれば、アジアの猫の特徴だそうだが、タマも見事にアジアンの一員である。今日は箱に入らず熟睡。遊び疲れたのかね?☆

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                      こんな風になったり……

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                      こんなになっちゃったり。

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北京で暮らす猫Ⅱ 28.箱入りお遊び

 入り中のお遊びは、こんな風です。☆

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北京で暮らす猫Ⅱ 27.何のふり?

 タマは本棚が好きだ。以前は椅子の背に乗ってのぞくだけだったが、最近は中に入って本と戯れる。

 ある日、せがまれて本棚に入れてやったらこの通り。置物のまね? でもね、タマ、かっこわるいよ。☆

※「私、マトリョーシカ。」

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北京で暮らす猫Ⅱ 26.箱入りタマ

 マは最近、犬小屋型のベッドに入らなくなった。暑さのせいだろうか。とはいえ、夜でも入らないので、飽きたのだろうか。段ボールや紙袋になら、入るなと言っても入るのになぁ。

 そこで、衣類等を整理する折りたたみの箱を買ってきた。この種のものは、2,3年前から筆者の近辺でも簡単に手に入るようになってきた。タマが喜ぶようならタオルでも入れてベッドにしよう。

 ……と思ったのだが。

 まずは石油製品特有のにおいがあるようで、それが飛ぶまで入らなかった。やっと入ったと思ったら、私とかくれんぼをする目的だったようで、ひとしきり遊んだら出てしまった。そしていつもの本棚の上へ。そういえば、ものの本にも「猫は、ベッドを買っても寝てくれるとは限らない」と書いてあったなぁ。でもまあ、かわいいから許そう。☆

※「そう、許してほしいの。好みってあるでしょ。」

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北京で暮らす猫Ⅱ 25.お風呂が好き?

 ラのお風呂なら大好きなんだけど。☆

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【へんな日本語編】 「緑茶」の「パイ」?

 五輪のせいか知らないが、最近、お菓子の包装が立派になってきた。化粧箱を開けるとトレーがあって、そこに個包装のクッキー、というのは日本の標準的なパターンだけれども、この立派な外箱にせよ、個包装にせよ、記憶をたどれは2005年頃にはそれほど見なかったように思う。

 さて、先日、緑茶パイと書いてあるお菓子を買った。以下が外箱だ。

曰く、「一番茶、香り豊かなすつきり緑茶」。

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「すっきり」の「っ」が大きいままなのは、まあ許せるかな。

次いで「厳選茶葉使用」。実際には、台湾・香港で用いられている繁体字で書かれている。日本の漢字は繁体字、と勘違いしている人は多い(ちなみに、日本はひらがなだけ使っている、と勘違いしている人もこれまた多い)。これは、まあ、いいことにしよう。

さて、クッキーの断面から伸びる線の、上の方を見てみよう。

「美味しい」

……そうか、美味しいのか。そう言い切られては、試してみないわけにはいかないぞ。

極めつけは、

「優良品質の茶葉は添加する」

そうか、優良品質の茶葉はどうするのかというと、添加するのか。すごい迫力を感じる。しかし、もし、そういう茶葉を添加していると言いたいのであれば、上で使ったキャッチフレーズを流用して、

「厳選茶葉添加」(というか、使用のままでいいような)にすればいいような気が。

この、「は」の部分は、おそらく「を」と書きたかったのだろう。外国語教育の一分野に、「誤用分析」という分野があって、それでわかっちゃうのであるが、話がややこしくなるのでここでは省略。

 さて、中身だ。箱の写真を見比べても分かるのだが、「パイ」というわりには、下に英語で、「緑茶ビスケット(複数) 」と書いてある。矛盾だ。P8300646s

開封すると……。

P8300647sビスケットだ。複数入ってるから、うそじゃないね。

 お味の方は、さくさくして軽く、いくらかダイジェスティブビスケットのような風合いでした。紅茶のお供にどうぞ。☆

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